いらっしゃいませ。螺旋で御座います。
『逆転裁判6』クリア。
いやー、面白かったスわー。
ナルホドくんとオドロキくんのW主人公だっていうキャッチコピーだった訳ですが、蓋を開ければオドロキくんがメイン。
というかむしろオドロキくんが主役だったスね。ナルホドくんは既にベテランの域ですからね、これはもう仕方ないかと。
以下、どんだけ気を使って書いてもネタバレになっちゃうんで色を変えさせてもらいますぜ。
ドラッグすれば見られるんで、ヨロシクです。
(↓ここからネタバレ↓)
オドロキくんの出生の秘密が分かったでござるの話。
まさかクラインに縁のある人物だとは思いませんでしたって事ですよ。
まあ逆転裁判名物の後付け設定と言われればそうなんですが、よくもまー驚愕の設定を思いついた事。まさにオドロキ。
4の時にアレな事になっちゃったせいでオドロキくん自体がアンタッチャブルな存在になってしまった感じがありましたが
それを持ちなおしたのが前作の5だったと個人的には思ってるんスよね。ある意味で救済。
5の中でオドロキくんの過去に親友がいたという設定が生まれ、まあそこはそんなに掘り下げられなかったんですけれども。
でもその後付け設定が思ったほど逆転裁判ファンに不評じゃなかったから今回思いきった設定を出せたんじゃないかと邪推もしてしまうんですがね。
とにかく、オドロキくんのキャラの掘り下げに全力で特化したお話だったなぁという感想です。
言ってしまえばオドロキくん主演にして卒業作品。ラストでクラインに残る選択をした事によって今後の逆転裁判シリーズが続けやすくなったと。
正直な話、逆転裁判という世界にとってオドロキくんは本当に触れてはいけない場所に立たされてしまったキャラだったと思うんスよね。
でも今回の話でようやっと世界に馴染めた、そんな感想を持ちました。4でスルーされてた伏線とかも上手い事回収されていたし。
良かったスなー。オドロキくん。
あ、なんかこうやって書くと純粋に楽しめてないみたいな感じが出るかもしれないスけど、本当に面白かったスよ。ゲームとして。
物語自体もかなりシリアスというか、規模がデカイというか。
逆転裁判5のテーマが『法廷崩壊』でしたが、今回は崩壊どころの話じゃないスからね。法が『無い』んですもの。
そりゃ歴戦のナルホドくんも手を焼きますよ。弁護士は不要というあの異常な世界観、つかみとしてバッチリですよ。
毎度おなじみの真犯人のブレイクモーション……とでも言うんですかね。あのトドメを刺された時の動き。逆転裁判の重要な要因の一つ。
それが今回は実に凝っていたって印象を受けましたわ。ただ派手な動きをするだけじゃなく、物語性があるというか。
特に2話の真犯人のブレイクシーンね。あそこは本当にゾクゾクきましたよ。あの演出を考えた人に拍手。
5話前半の真犯人も凝ってましたなー。ああいうの大好き。
難易度的には簡単過ぎず、難し過ぎず。
まあ前回が簡単過ぎたというかロコツ過ぎたというか、流石に直接的なヒントは今回は控えられていたかなーと。
でも2回ミスするとちゃんとヒントを出してくれる仕様なので、攻略などを見ないと積むという事はないでしょう。
ギミックといえば、今回導入された御霊の託宣。これが実にナイスでした。
被害者が死亡する直前の被害者目線での記憶(映像)が見られて、そこに表示された五感からムジュンを指摘するというヤツね。
映像のムジュンを指摘するってのは今までのシリーズでもありましたが、五感全てからムジュンを探すというのはなかなか新しい体験だったなぁと。
あとはそうねぇ、それぞれの話の感想ですか。ダラダラ書くのもダレてきちゃうんで、サラサラッといきますか。
『1話 逆転の異邦人』
完全にアウェーな状況でナルホドくんが翻弄されるのが逆転裁判ファンとしては新鮮。
真犯人のモーションは面白いけど長いのがタマにキズ。
『2話 逆転マジックショー』
真犯人が2話レベルで出てくる強力さ(バックボーン含め)ではないあたり初代の2話を思い出す。
ブレイクモーションも含めてなかなかお気に入りの話。
『3話 逆転の儀式』
マヨイちゃんが本格的に活躍する話。容疑者になる時点で「ああ、逆転裁判やったるわー」感が凄く出た。
サーラさんの未亡人の色気がとんでもないレベル。あとトリサマン。あとマヨイちゃんが脱いだ(嘘は言ってない)
色々とハチャメチャなパーツが揃ってるけど、お話自体は凄くシリアスな話。そしてラストに続く大事な話。
『4話 逆転寄席』
もう全部ユガミ検事一人でいいんじゃないかな。それくらい味方になってくれたユガミ検事が無双する話。ココネちゃんの保護者だからね、仕方ないね。
『5話 逆転の大革命』
かなり長いんだけど前半と後半に分かれているおかげでダレる事なく進めたのが大きいお話。
個人的には前半で逆転裁判初の民事裁判を扱った点が新鮮でした。弁護士VS弁護士の構図で敵に回ったナルホドくんの恐ろしさを痛感。
いつもこちらがやっている「思い付きのハッタリで戦況を逆転させる」事がどれだけ怖い事なのかを痛感。
こちらもブレイクモーションが秀逸。バンザーイ! あと軍曹のデザインは卑怯。
後半は間違いなくオドロキくんが主役の話。育ての親であるドゥルクと上司である成歩堂、二人の弁護士から受け継いだ双龍。マジ熱い。
霊媒を効果的に使ったギミックは実に逆転裁判らしくてグッド。オドロキくんの物語に一応のエンドクレジット。
でも最後の最後であの人が出てきたっぽいから、今後もチョイ役とかで出てきてくれたら嬉しいですわ。
(↑ここまでネタバレ↑)
逆転裁判6は一つの区切りという形になりそうです。
次回出るとするならば、かなり新しい風が吹き込んでいる事でしょう。
その事が若干怖くもあり、大いに楽しみでもあり。
期待させて頂きます。
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